人はみな良い家に住みたいと思う。でも、「良い」という基準は全員バラバラです。
「デザイン」こそがその基準だと言う人もいますし、いや「素材の良さ」だと言う人もいます。
基準となるものは全部「見えるもの」「さわる事のできるもの」で、しかも短時間で判断されがちです。
わたしたち玄人側にしてみると、素人に判り易いものを基準に提案すれば、満足度の高いものができる事になります。
しかし、目には見えないけれども、もっと大事な基準が住まいには必要です。
それは「室内間の温度差」です。
例えば「居間と廊下」「トイレや浴室」は何度以内なら快適に、いや、健康に過ごせるだろうかと考えてみて下さい。
日本の標準的な住宅の場合、冬に15度以上の室内温度差ができるのは珍しくありません。
室内の温度差、いわゆる「ヒートショック」で亡くなる方の割合が、「先進国において日本が最悪」となっています。
しかし、家を新築する際にこの問題が取り上げられる事は非常に稀です。
これまでの常識「冬は寒いもの」、「暖房で暖めている部屋から廊下に出れば寒いのは当たり前」と認識していて、誰も疑問に思わないのです。
医学的見地では、室内間の温度差は「5℃以内が望ましい」と言われています。
当社の技術基準はさらに厳しく「3℃以内」と定めています。
家が出来上がらなければ決して体感できない温度の安定性を確約できるのは、20年以上に渡るエアブレス工法の経験と実績によるものです。
家づくりは、決して商品選択だけで完結してはいけません。
「温度差」という重要な要件を、是非わたしたち建築業者に要求して頂き、「快適な暮らし」を末永く体感して頂きたい。「温度差は良い家の基本条件」です。