shin のすべての投稿

福島空気浄化プロジェクトのご紹介

2011年3月14日の水素爆発によって人体に危険な影響を及ぼす放射性粉塵が福島第一原発を中心に広く拡散され、現在もほとんど手付かずの状態が続いています。

3月11日、戦後最大とも言われる東日本大震災の影響によって発生した津波によって、東日本一帯の特に沿岸部はかってない危機に見舞われました。

地震によって発生した津波の影響は同時に福島第一原子力発電所を破壊し、チェルノブイリ事故と並ぶレベル7と評価される最悪の事態を招いたのは皆様ご存知のとおりです。

現在、文部科学省による埼玉県及び千葉県の航空機モニタリングの測定結果が発表され、原発から200km以上離れた千葉県北西部でも1㎡あたりのセシウムの沈着量が6万ベクレルを超える地点があることが報告され、その影響は拡大しています。


現地福島県の放射能汚染状況を測定しました。

ガイガーカウンターを持ち込み、現在福島県二本松市において検証をおこないました。


福島県二本松市に実験棟を建設

弊社は「きれいな空気で加圧できる防災住宅」プロジェクトに長年取り組んでいますので、もはや手を拱いていられません。現在、福島県二本松市に実験棟を建設し、実証実験に着手しております。

安心の住まいを追求してたどり着いた。防災住宅についての考え方

災害という言葉は広範な意味を含みます。

地震、風水害、土砂災害、雪害、落雷、異常気象、火山、生物害、原子力災害
などが災害と定義されます。

1.建物の揺れ
2.浸水、土石流
3.雪などの積載荷重の急激な増加
4.停電、断水
5.火山灰や高温の粉塵
6.伝染病の蔓延
7.生物の異常発生
8.放射性粉塵濃度の異常な上昇などが考えられます。


当社が提案する防災住宅はこれらの現象に抵抗して住まい手の安全を確保したり、復旧がより容易なしくみが整った住宅です。

防災住宅だからといって災害時にしか使うことがない設備を装備しているということではありません。

災害時に必要な設備が平時に有効利用できたり、災害というほどではない小さなトラブルにもこまめに対応できることが必要だと考えます。

例えば平時に花粉や粉塵、排気ガスを取っている空気取入口の空気浄化装置が災害時には燃焼ガスやスス、浮遊細菌や放射性粉塵を除去するのは原理としては同じものなので両方に有効な設備をはじめから設けておこうという考え方です

構造計算

建物の強度と耐久性を確保する構造計算を行っています。

地耐力調査・地盤改良・基礎補強

品確法による最高等級の強度を確保するために構造計算を行ったうえで構造計画を決定します。


制震装置

繰り返しの地震にも威力を発揮する制震装置のご紹介

3月11日の東日本大震災による揺れは関東では比較的周波数が長かったため耐震性のある建物にほとんど被害はありませんでした。

周波数の特性によっては建物の耐震性故に揺れが増大してしまうことがあります。この揺れのエネルギーを高減衰ゴムという特殊な樹脂で熱に変えて減衰させてしまうのが制震装置です。揺れは約半分まで減少します。

建物にかかる地震力を減らすことで繰り返しの地震に強い構造になります。


室内加圧機能

エアブレスは給気装置と排気装置がそれぞれ独立運転することが出来る高気密住宅です。

通常は給気装置も排気装置もバランスをとって運転しています。

外部の空気汚染の危険が迫った場合には排気装置を止めると一方的に給気を続ける状態になります。

その結果室内は外部より加圧され、建物内に外部から空気が侵入しにくくなります。給気される空気はエア・ウォッシャー等で空気中の粉塵やガスを取り除きます。

>>>エアブレスの空気循環


地耐力調査・地盤改良・基礎補強

建築計画の際には必ず地盤調査を行っています。

地盤の固さ、土質、地下水位等をチェックします。

地盤改良が必要な場合はこれを行い、対応する基礎についても構造計算を行います。


自家発電機

家の中の最低限の電力は以下のような機器を使用できる条件とします。

1.冷蔵庫

2.携帯電話充電用コンセント

3.小型テレビ又はラジオ

4.ダイニングの照明

自家発電機は

上記の機器を使用するには交流100v用小型発電機、発電能力900~2000whを装備し、家屋内の一部の部屋の送電回路だけを生かすことが出来る工事を行います。

回路を生かすことを決めた部屋ではいつもと同じように電気製品を使うことが出来ます。(コンセントを差込直すというような手間もありません)

小型発電機は防音や盗難防止の意味を含めて物置のような発電機室を設けるべきです。

ガソリンは40L以内であれば届出無しで保管することが出来ます。

規定に合格したガソリン専用タンクで保管し、劣化を防ぐため定期的に自家用車の給油に使うなどして新しいものにしておく必要があります。


針葉樹対応ストーブ

電気もガスも止まってしまった災害時にすぐに困ってしまうのが暖房と調理の問題です。

ストーブは薪さえあれば一切のインフラを必要としません。

通常は趣味として扱われているストーブは災害時には最も頼りになる設備に変身します。

当社ではそのストーブの中でも針葉樹に対応できる機種をお勧めしています。

何故ならば都市部で使われている木材のほとんどは針葉樹であり、緊急時に手に入る木材といえば建築の廃材のみであろうと考えるからです。

針葉樹はそのなかに樹脂を多く含むために燃焼温度が高く、一般的なストーブでは長期間それだけを燃やしていると炉を傷めてしまいます。

これが針葉樹を安心して燃やす目的に対応したストーブが必要とされる理由です。

>>>蒔ストーブ展示場


水道水貯蔵タンク

日本の水道水は世界最高水準の衛生的な水です。0.1~1ppmの濃度の塩素を含んでいるので衛生状態が良好な保管をすれば数日間は飲用に耐えます

断水した時にこの衛生的な水を確保することを目的にした工夫です。

今回の実例は460Lのステンレスタンクです。

タンクの水は毎日の生活で使用され、その分が常に新鮮な水道水と置き換わるのでタンク内に古い水が滞留することがありません。

電気温水器の水を貯蔵水として利用するアイデアは以前から行われていますが一旦温度を上げてしまった水道水は残留塩素濃度を維持できる保証がありません。

冷水のまま貯蔵することで水道水中の鮮度を保ちます。


備蓄品専用スペース

エアブレスなら小屋裏も2階室内もほぼ同温湿度

非常用備品の備蓄場所のために通常の生活スペースを割くのには問題があります。

そこで通常は使わない小屋裏にその場所を設けました。

しかし、一般的な建物では夏季に小屋裏の温度が上がりすぎるため備品の品質が劣化してしまいます。

エアブレスは小屋裏が2階室内とほぼ同じ温湿度に調整されているので安定した保存場所として使うことが出来ます。


緊急地震速報に備えて

震度5弱以上の地震が予測される場合にラジオ局から流される緊急地震速報を捉えて警報を出す装置です。

85dBの大音量で地震が来ることをお知らせする地震速報機です。

使用料など諸経費は不要、年間電気代は約154円とたいへん経済的です。


屋根散水洗浄装置

屋根に水を撒くのには2つの目的があります。

一つ目は屋根にかかる熱を軽減すること。

数分間の散水で夏の直射日光によって高温に熱せられる屋根の温度を10~15℃下げることが出来ます。

もうひとつは屋根に降り積もった粉塵の除去です。

最も分かりやすい例として放射性粉塵を取り上げます。

福島原発事故の事例に観られるように汚染物質を含んだ粉塵は数日のうちにかなり広範に広がり、雨が降る気象条件と重なるとその地域に降下します。

住宅で汚染を減らすためには一刻も早く除染を開始しなければなりません。

一般市民が出来ることはホースで水を撒いたり掃除をしたりということですが屋根の上となると次の雨を待つほかありません。

屋根の上に散水装置を設けることで最も危険な箇所の洗浄を自動的に行うことが出来ます。

散水は自動プログラムで行うほか、手動での弁の開閉も可能です。


オルガノ社製・高性能空気清浄機エアワッシャー

住まいを取り囲む汚れた汚染された外気から人を守りたい。

高性能空気清浄機エアワッシャーは放射性粉塵も除去します

水をフィルターとして使うこの装置は、杉花粉なら95%以上、浮遊性粉塵の85%以上、ガス状物質の80%以上を捕集する優れた性能を持っています。

平時には花粉や車の排気ガス対策として使われる装置ですが、火災による有毒ガスや放射性粉塵なども隔てなく取りますので非常時にもそのまま使うことが出来ます。

粉塵や汚染物質は濃度が低いうちに排水され、新鮮な水道水が供給されます。

ガイガーミューラーカウンター

現在福島県二本松市において検証を開始しておりますので、まもなく放射性粉塵についても有効であることが証明できると思います。

【Q17】 特定の場所以外ではタバコは吸えないのでしょうか?

Answer.

エアブレスの家では、4人家族の場合には1時間に120m3程度の空気を入れ換えています。

これは8畳間の3.8倍の空気量に匹敵します。

この換気量の中で1時間半に1本くらいの喫煙なら問題はありませんが、大勢で同時に喫煙する機会が多いことが予測される場合には、あらかじめ専用の排気扇を取り付けることになります。

【Q15】 計画換気と計画給気のシステムが、もし停電したり故障したらどうなってしまいますか?

Answer.

エアブレスの家は給気と排気を別のルートにしています。

ですから、もし排気装置が故障したとしても、給気装置は稼動していますので心配はまったくいりません。

また、停電した場合でも約40坪の家には460m3もの気積があります。

1人が生存できる空気量は1時間当たり1.8m3と言われていますので、4人家族なら64時間を過ごすことができます。

それ以上の長い時間の停電はまず考えられませんが、万が一の時には窓を開ければ何の問題もありません。

【Q14】 高断熱・高気密の家は魔法瓶のようで息苦しいと言う人がいますが?

Answer.

確かに高断熱・高気密の家は魔法瓶のようだと言う人もいますが、おそらくいつまでも熱をさまさないということからそのように形容しているのだと思います。

ただ、魔法瓶と決定的に異なるのは計画的に換気を行なうということです。

高断熱・高気密の家では居住者1人当たり30m3/h、または建物の全気積の1/2を1時間ごとに計画換気することが義務づけられています。

ですから、高断熱・高気密の家が息苦しいということは決してありません。

息苦しいどころか従来の在来工法の家のように風が吹く時だけが頼りの不安定な換気と比べると、24時間の計画換気と空気清浄で比べものにならないほどのクリーンで良好な室内環境をつくり上げることがきます。

【Q13】 エアブレスの家は、寝室でクーラーをつけなくても熱帯夜を感じないということですが、どうしてですか?

Answer.

真夏の日中、外壁面や屋根面には膨大な太陽熱が照りつけます。

どんなに断熱性や気密性に優れている家でもこれを100パーセント防ぐことはできません。

空気循環システムの装備されているエアブレスの家では、通常は2階メインクーラーを源にした涼しい空気が建物内の空気と一緒に1階床下にゆっくりと降りてきます。

この移動する空気がいわば目に見えない防御スクリーンとなって断熱材を通して入り込んでくる太陽熱を緩和して、一日中全室の室内温度を爽やかに保ちます。

どんなに寝苦しい熱帯夜でもメインクーラーや隣室のクーラーをONにしておくだけで、どの部屋でも高原のような爽やかさでおやすみいただくことができます。

【Q12】 高断熱・高気密の家は冬は暖かくて快適だけれど、夏は一般的な在来工法の家の方が涼しいと言う人が多いようなのですが?

Answer.

高断熱・高気密の家にお住まいで、夏は暑いと感じるご家庭のほとんどが、クーラーを継続して使用していない場合です。

一般的な在来工法の家のように暑くなればクーラーのスイッチをONにし、涼しくなればOFFにするといった動作を繰り返したり、風が吹いているようだからといって窓を開けたりしていたのでは、せっかくの高断熱・高気密の家もその性能を発揮することはできません。

特にエアブレスの家は暖房も冷房もその持続効果が高いので、継続運転をすることで、より快適な夏を過ごすことができます。

真夏も真冬も、ON、OFFを繰り返えさずに継続運転をすることで省エネにつながり、光熱費も一般的な在来工法の家よりもはるかにかかりません。

【Q11】 高断熱・高気密の家は窓は小さい方がよいと言われていますが、大きな窓はどうしてもだめでしょうか?

Answer.

高断熱・高気密の家でも構造的、耐震的配慮がなされていれば、どんなに大きな窓も可能です。

ただ、窓が大きくなればそれと比例して熱ロスも大きくなるために、必要以上の開口部は取らない方が賢明だということなので、窓を小さくしなければならないということではありません。