【Q10】 気密性の目安となる相当隙間面積の数値は、どのくらいを基準とすればよいものなのでしょうか?

Answer.

相当隙間面積は建物にあるすべてのすき間の合計を全床面積で割ったもので、この数値が小さければ小さいほど気密性に優れた建物と言えます。

ただし、この数値がゼロになることはありません。

国土交通省の「住宅に係るエネルギーの使用の合理化に関する基準」によると、相当隙間面積は5cm2/m2以下が求められていますが、高断熱・高気密の家を手がける業界のほとんどは2cm2/m2以下を目標としているようです。

ちなみに、わが社が建てるエアブレスの家の相当隙間面積は1cm2/m2以下を標準としています。

【Q9】 エアブレスの家では「真冬でも湯気のたたないお風呂だから安心」ということですが、湯気がある方が暖かいように思えるのですが?

Answer.

冬、浴室内にモクモクとたちのぼる湯気は一見とても暖かそうに感じるものです。

湯気は浴室内の温度と湯温の差が大きい時にたつもので、この温度差があればあるほど湯気の量が多くなります。

よく入浴中に心筋梗塞や脳内出血、くも膜下出血などを引き起こしてしまった話を耳にしますが、これは急激な温度変化によって血圧変動を起こすことが原因とされています。

入浴中の死亡者数は交通事故による死亡者数をも上回っていることからも、たかが湯気とはあなどってはいられません。

特に、ご高齢者の方々にとっては生死をかけた危険きわまりのない入浴となります。

エブレスの家なら真冬でも浴室内も暖かいので、湯気のたたないお風呂で安心してバスタイムを存分に楽しむことができます。

ちなみに湯冷めの心配もなくなります。

【Q8】 エアブレスの家はとても省エネのようですが、実際に24時間全館暖冷房で光熱費はどのくらいかかるのですか?

Answer.

光熱費については、お住まいになる広さや窓の大きさ、家族構成、日射量、温度設定や外気温などのさまざまな条件によって異なりますが、ここでは一般的な約40坪の家を例にとってご説明します。

まず冬期の暖房にかかる燃費ですが、室温を20℃に設定したとすると灯油換算で、およそ1ヶ月に7,000~8,000円(関東地方の場合)くらいになります。

もちろん何度に設定するかなどで差は生じますが、全館暖房でのこの金額は一般的な在来工法の家と比べるとはるかに省エネです。

また、夏期の冷房にかかる費用は、27℃設定で1ヶ月に10,000~12,000円くらいですが、これも温度設定などにより異なります。

そして、最も重要なことは真冬の暖房も真夏の冷房もスイッチのON、OFFを繰り返さないことです。

継続運転が何よりも省エネに貢献することにつながります。

【Q7】 エアブレスの家は防蟻剤を使用しないということですが、白蟻対策は大丈夫ですか?

Answer.

防蟻剤が人体に与える影響が問題になっていますが、エアブレスの家は防蟻剤を一切使用することなく白蟻対策が施されています。

150ミリもの厚さのあるコンクリートのベタ基礎と空気循環システムがそれです。

床下の土壌の中で生息している白蟻がどんなに強くても、150ミリもの厚さのコンクリートのベタ基礎を食い破ることはできません。

また、万が一他の方法で侵入したとしても床下は空気循環システムの風速のある通気経路で、しかも乾燥しているため白蟻が生息できる環境ではありません。

【Q6】 エアブレスの家はホコリや花粉などが入りにくいということですが、どの程度なのでしょうか?

Answer.

エアブレスの家はその気密性能の高さから家の中に外部のホコリなどが家の中に入り込みにくくなっています。

周囲を畠に囲まれたお住まいの実例をご紹介しましょう。

そこは地域全体が黒土で、風が吹けばたった一日で家の中が土ボコリでザラザラになってしまうほどの場所でのことです。

以前は当然のことながら毎日の掃除が大変だったのですが、エアブレスの家にお住まいになってからは窓を開けておかなければ、砂ボコリでさえほとんど入らなくなったことに大変驚かれています。

一般的にはこれほどのホコリに囲まれることはありませんので、はっきりとはわかりにくいと思いますが、掃除機のフィルターの交換が以前の1/3になったという例からも、ホコリが家の中に入り込みにくいことが実証されています。

ただし、布団や洋服などからでる綿ボコリなどは従来通り発生します。

また、花粉についてもホコリと同様に建物内には入り込みにくくなっていますが、もし入ったとしても、高性能フィルターが除去してしまいます。

【Q5】 エアブレスの家では1階全面が「床下暖房」ということですが、一般的な床暖房とどう違うのですか?

Answer.

一般的な床暖房は、床仕上げ材と下張りとの間に発熱体を設けて床仕上げ材を暖めるという方式をとっていますが、エアブレスの家の「床下暖房」は建物全体をコントロールする空気循環システムにより、床仕上げ材と床下の蓄熱コンクリートの間に送り込まれた暖かい空気が床仕上げ材を暖めるというものです。

ですから、「床下暖房」は床暖房のように特別な装置を設けることなく、玄関から居室、脱衣室、浴室、トイレなどの1階全面の床をタダで暖めてしまうという非常に効率の良いものです。

なお、「床下暖房」の暖かさは低温やけどの心配のない穏やかで優しいものです。

【Q4】 エアブレスの家は「100年住宅」も可能だということですが、どうしてそれほど長寿命になるのですか?

Answer.

[木は動く空気に常に触れていれば腐蝕しない]という特質があります。

これもエアブレスの家だけがもつ特長なのですが、空気循環システムの機能が構造体の隅々にまで常に動く空気を循環させているため、木がそう簡単には腐蝕することはありません。

現在では「100年住宅」という言葉がいとも簡単に使われていますが、構造材の隅々にまで動く空気を触れさせる技術はとても難しく、一般的な工法ではこれを実現することはまず無理と言えます。

おそらく100年後にエアブレスの家がこのことを実証してくれることでしょう。

【Q3】 「外断熱」方式を採用する工法の方が多いようですが?

Answer.

広告宣伝効果の影響で、「外断熱」という言葉を意識した広告コピーが氾濫していますが、「外断熱」も「内断熱」も「柱内半断熱」も「柱内・外側断熱」も工法の一つにすぎません。

かつて、北海道で「内断熱」方式をとって壁厚いっぱいにグラスウールを押し込んだ建物が結露水でベタベタに濡れてナミダダケが生えてしまったことがあったのですが、おそらくこの失敗談が原因でいつのまにか「外断熱」が良いということになってしまったようです。

現在では「内断熱」方式で、通気を配慮せずに壁の間全体に断熱材を挿入する工法はほとんどありません。

ただ、それぞれに一長一短があるため、その一長を活かして一短を回避した工法が、エアブレスの家で採用されている「柱内・外側断熱」なのです。

【Q2】 エアブレスの家の「柱内・外側断熱」についてわかりやすく説明してください。

Answer.

「柱内・外側断熱」は構造体内の外側寄りに断熱材を取り付け、内側に通気層を確保した工法です。

「外断熱」と「柱内半断熱」の双方の長所を兼ね備えているだけでなく、パネル化されているために施工にバラつきがなく、安定した断熱・気密性能を発揮することができます。

その主な特長は次の通りです。
(1)通気層を確保して構造体内通気を円滑にすることで建物を長寿命にする。
(2)構造面材と断熱材を接着することで断熱材が固定しズレない。
(3)断熱材と構造材の間に特許取得の「発泡クサビ」(くさび状の気密材)を挿入打設することで気密度がより高まり、長期間にわたって気密性が保持できる。
(4)外壁荷重による外壁仕上げ材のズレの心配がなくなる。

【Q1】 エアブレスの家は暖房をOFFにしてから6時間たっても、わずか2~3℃くらいしか温度が下がらないということですが、本当にそうなのですか?

Answer.

一般的な在来工法の家では、吹き出し式暖房またはストーブ式の暖房のスイッチをOFFにすると5~10分もたたないうちに暖かさは消滅してしまいますが、わが社で造るエアブレスの家は暖房をOFFにして6時間たっても2~3℃くらいしか温度は下がりません。

これほどの性能は他の高断熱・高気密の家では決してだすことはできません。その理由としては、

(1)床下全面が断熱構造になっていること。
(2)床下の断熱材の上にさらに100ミリ厚の蓄熱コンクリートを打設していること。
(3)床下から壁体内、天井裏、小屋裏に至る建物全体で1時間当たり400~800m3の空気循環がなされていること(特許工法)。

などの技術が一体化して構造材、造作材、家具調度品に至るまでが蓄熱体となって、室内温度が低下しても断熱材の内側にあるものすべてが室内に向け放熱して温度を保持するため、6時間たってもわずか2~3℃くらいしか下がりません。